マニフェスト制度について

マニフェスト制度の図解 マニフェスト制度の図解

1.マニフェスト制度とは

マニフェスト制度とは、産業廃棄物の処理の流れを把握・管理するための制度です。
産業廃棄物は排出事業者の発行したマニフェストとともに各業者に引き渡され、処理されます。排出事業者は各処理の完了段階で報告を受けることにより、「いつ・どこで・どのような方法で」廃棄物が処理されたかを把握することができます。
これにより、不適切な処理による環境汚染や社会問題となっている不法投棄を未然に防ぐことができます。

2.マニフェストとは

マニフェスト(産業廃棄物管理票)とは、排出事業者が産業廃棄物を産業廃棄物処理業者に委託する際に渡す票のことです。産業廃棄物の種類・数量、収集運搬業者の氏名又は名称、処分業者の氏名又は名称等を記載の上、交付しなければならない伝票(目録)です。

3.マニフェストに関する義務と罰則

平成13年4月、産業廃棄物に関する排出事業者責任の強化が行われ、産業廃棄物の処理確認を最後まで行うことが義務づけられました。マニフェストに係る義務を果たさない排出事業者および処理業者は、万一、委託した廃棄物が不適正に処理された場合、都道府県等から措置命令(法第19条の4第1項)を受けることがあります。また、違反の内容によっては刑事罰を受けることもあります。

4.マニフェストの流れ

マニフェスト制度においては、業者から業者へ、産業廃棄物とともにマニフェストを渡しながら、処理を行います。それぞれの処理後に、各業者から排出事業者に処理終了を記載したマニフェストを渡すことで、処理の流れを確認することができます。

※ マニフェストに関するさらに詳しい情報は財団法人日本産業廃棄物処理振興センターのホームページをご参照ください。